建物（マンション・アパート等）の賃貸借契約に関する問題

不動産、特にマンションやアパートなどの建物は、日常生活を送る上での基盤であり、建物に関する賃貸借トラブルは、日々の生活に大きな悪影響を及ぼしかねません。賃貸トラブルに遭わないためにも、起きやすいトラブルについて理解することが重要です。建物（マンション・アパート等）の賃貸借契約に関するトラブルとしては、大きく分けて「契約時・入居時のトラブル」「契約中のトラブル」「契約終了時のトラブル」の3つの場面があります。

■契約時・入居時のトラブル

賃貸借契約時や入居時に発生するトラブルとしては主に以下のものがあります。

• 重要事項の説明に関するトラブル

物件の表示（物件の所在・構造・面積等）や、所有者の氏名・住所、抵当権等の有無、アスベスト（石綿）に関する調査内容、耐震診断、契約の期間・契約更新、利用制限に関する事項、敷金等の清算、電気・ガス・水道・排水施設の整備状況などの、重要事項を十分に説明していなかったこと（説明不足）を原因として生じるトラブルです。

• 媒介（仲介）報酬（手数料）に関するトラブル

媒介業者や管理会社を通じて賃貸借契約を締結する場合、媒介業者が受領できる報酬（手数料）には、宅建業法で制限が定められています。制限を超える報酬が支払われたなどでトラブルになります。

• 連帯保証人・家賃債務保証業者をめぐるトラブル
• サブリース契約に関連するトラブル

■契約中のトラブル

賃貸借契約中に発生するトラブルとしては以下のものがあります。

• 賃料（家賃）、マンション管理費等の滞納
• 入居者の迷惑行為（騒音トラブルなど）、禁止・制限される行為
• 建物に瑕疵（欠陥）が発覚した場合のトラブル
• 契約の更新をめぐるトラブル
• 必要費・有益費をめぐるトラブル
• 賃料の増額・減額をめぐるトラブル
• 建物の一部滅失後の契約解除ないし賃料減額をめぐるトラブル
• 設備・管理等に関するトラブル

■契約終了時のトラブル

賃貸借契約終了時に発生するトラブルとしては以下のものがあります。

• 原状回復費用・敷金をめぐるトラブル

原状回復の程度や負担者をめぐるトラブルが増加しています。入居時に、部屋の現状を確認の上、入・退去時のチェックリスト等を作成するようにしましょう。その際は、入居時の現況写真を撮影することをおすすめします。

• 契約違反等による契約解除をめぐるトラブル
• 敷引特約（退去時に敷金の一部を差し引く特約）をめぐるトラブル
• 建物明け渡しをめぐるトラブル

このように賃貸借トラブルは、様々な場面で発生しえます。基本的に事件当事者（貸主や借主、管理業者、近隣住民など）間の話し合いで解決するのが望ましいでしょうが、話し合いで解決できないからこそ、トラブルとなっているケースが多いと思います。賃貸借トラブルでお悩みの際は、まずは弁護士に相談しましょう。

「この先生に依頼して良かった」とクライアントの皆様に実感して頂けるよう、「スピード感」と「話しやすい雰囲気作り」を意識し、最適な解決策をご提案します。

不動産トラブルでお困りの際は、Yz法律事務所までご相談ください。